「こんなこと考えたこともなかった」

ロルフィングのセッションで、
重さを感じるとか、空間を感じるとか、
感覚を使って動くことについてお話していると、

「こんなこと考えたこともなかった」

とよく言われます。

一時期は、あんまりにもみなそう言うので、
毎日毎日、朝から晩まで、
こんなことしか考えていない私には
新鮮な驚きでありました。

からだというものは、
感覚というものは、
みんながかならず持っているものなのに、
身近過ぎて、当たり前すぎて、
ぽっかりと見落とされている。。。

 

ちょっと話がそれますが、
以前着付けを教わっていた先生が、

「昔の人はみーんなできていた、当たり前のことを教えてるのよ」

とおっしゃっていたときに、

「ああ、私の仕事も似たようなものだな」

と思ったことがありました。

 

当たり前すぎるくらい当たり前の
感じて、動く、ということを、
お金をいただいて教えているという不思議。

けれども同時に、
当たり前すぎて誰も教えてくれないし
一人ひとり異なるものだから標準も作れず
混乱している、という事実もある。

だからなるべく余計なものをそぎ落とした、
本当にシンプルで大事なものを、
お伝えしたいなと思うのです。
当たり前すぎて、誰も伝えてこなかったことを。

 

今まで考えたこともなかった、
からだという次元が増えることによって
世界がぐぐっと広がります。

そうして世界が広がって初めて、
今までいた世界が、
実は自分の世界の一部に過ぎなかったんだなぁ
ということに気がついたりします。

私が今見ている世界も、まだまだほんの一部。
新しい世界が見えれば見えるほど、
もっと知らない世界を見たくなって、
からだの探究は飽きるどころか
年々勢いを増してゆくのです。

生きているうちに、どこまでいけるのか。

 

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