ロルフィング® とは
人のからだには、重力を利用することで楽に動ける仕組みがもともと備わっていて、その仕組みがうまく働いていれば、楽で自由に動くことができるし、動くことによって自然とからだは整っていきます。
痛みがある、姿勢が悪い、動きづらい、といった不調は、重力とうまく調和できていないというからだからのサイン。
ロルフィングのセッションでは、この「症状」というサインを手掛かりに、からだの中で何が起きているのかを紐解いていきます。
3つの特徴
① 重力と調和した状態にからだを整える
重力をどのくらいうまく使えているか、地面や空間をどんなふうに認識しているか、など、筋骨格系の状態だけではなく、その方が世界をどう認識して感じているか、という感覚のレベルからからだの状態を観察し、必要な調整を行います。
② からだに対する認識・感覚を変える
ただ施術者にからだを整えてもらうのではなく、受け手自身が自分のからだに対する気づきを深めていきます。自分のからだはどんな感じがするのか、どうやって動いているのか。今まで気にしてこなかった感覚に気が付くようになることで、日常生活でもからだに必要以上の負荷をかけることなく、自分で快適な状態を選んでいけるようになります。
③ 動き方を変える
調子が悪くなったときと同じことを日常で繰り返していると、からだの変化は進みにくくなります。無理なく気持ちよく動ける方法を理屈ではなくからだで覚えて、自分のからだを丁寧に扱えるようになっていきます。
10回の内容
長年かけて作られたからだの構造を、いきなり深いところから変えようとするのは負担が大きく、また定着しずらいため効率的ではありません。
ロルフィングの基本コースは、10回のセッションで構成されています。各回テーマが設定されていて、からだに負担が少なく、効率的に変化が起きるように組み立てられています。
STEP 1:表層
表層筋膜をゆるめる、深いワークための準備
#1 呼吸をひらく
胸郭・骨盤まわりを中心に施術し、自由な呼吸を取り戻します。
#2 安定した土台
からだのいちばん下にある足/脚に不具合があると、上のからだはも影響します。土台として全身をしっかりと支えられる足をつくります。
#3 前後のバランス
からだの「前」と「後」の間にある「横」。意識から抜けがちな横のラインを取り戻すことで、前後のバランスを整え、立体的なからだをつくります。
STEP 2:コア(深部)
眠っているからだの深いところのつながりを取り戻す
#4 からだの底
脚と胴体のつなぎ目にあり、内臓を支えている骨盤底。骨盤底を目覚めさせて、骨盤から脚の動きを解放します。
#5 長い脚
背骨と脚をつなぐ大腰筋を活性化。腿の付け根からではなく、みぞおちから始まる長い脚を手に入れます。
#6 からだの背面
脚の背面・背中のバランスを調整し、背骨と骨盤が自由に動けるようにします。
#7 頭のバランス
顔・頭・首中心に施術し、頭のバランスを整えます。
STEP 3:統合
からだを1つのまとまりとして動かせるようにする
#8・9 上半身/下半身をまとめる
今まで整えてきた各部位をつなげて、からだを1つにまとめていきます。8、9の2回でそれぞれ上半身または下半身中心に施術し、腕と脚をからだの中心から動かせるようにします。
#10 からだ全体を1つにまとめる
全身のバランスを調整し、からだの統合を完成させます。
ロルフィングの効果
姿勢・スタイルの自然な改善
猫背、内肩、いかり肩、反り腰、O脚、X脚、外反母趾など
「意識しなくても勝手に良い姿勢になる」
「悪い姿勢が疲れるようになった」
日常動作が楽になる
呼吸や歩く・座る・立つなどの基本動作が楽になる
「深い呼吸ができるようになった」
「歩いていてつまづかなくなった」
「足がつりにくくなった」
「歩くのが楽しくなった」
慢性痛の改善
「腰痛がでることがほとんどなくなった」
「肩こりが気にならなくなった」
「天気が悪くても前ほど痛みがひどくならない」
疲れにくくなる
「デスクワークが楽になった」
「疲れても一晩寝れば元気になれる」
気づきの向上
「悪い姿勢に自分で気が付けるようになった」
「必要以上に緊張させているのに気が付けるようになった」
パフォーマンスの向上
ダンス、音楽、スポーツ、演劇など様々な活動のパフォーマンス向上
「歌うときの音程が安定した」
「こう動きたい、と思う動きが自然とできた」
回数・頻度について
ロルフィングは、短期間で劇的な変化を起こすためのものではありません。大きすぎる変化はからだにとって負担が大きく、元に戻ってしまう可能性が高いからです。からだが無理なく受け入れられる小さな変化を確実に積み重ねていくために、10回という回数が用意されています。
じっくり自分のからだに向かい合いたい、時間がかかってもいいから、長期的に確実に変わっていきたい、という方に向いています。
10回すべて受けることを最初に決める必要はありません。まずは1回受けてみて、その続きは一緒に考えましょう。回数やペースについては、お気軽にご相談ください。