筋膜とは

ロルフィングがマッサージなどの他の施術と違う大きな特徴の一つが、筋膜のつながりをみて、全身のバランスを整えていくことです。

 

全身を包む筋膜スーツ

簡単に言うと筋膜は、全身を包むウェットスーツとか全身タイツのようなもの。皮膚の下に、ぴったりとしたボディースーツを着ているのを想像してみてください。自由に伸び縮みして、どこも引っかからないで動けるウェットスーツなら、着ていて気持ちがいいはず。だけどギュっと固く縮んいたり、どこかがよれてシワになっていたり、安全ピンで動かないように固定されてしまっていたりしたら、着心地はちっともよくないし、動くのだって一苦労、ですよね。


でも実際、こんなことがからだの中で起こっています。長年の使い方の癖や、ケガや病気など、原因には様々なものがありますが、本来みずみずしく良く伸びて体にフィットしていた筋膜スーツが、水分が失われて癒着が起こり、フィットしなくなっていることは少なくありません。フィットしないだけでなく、ある場所のもつれや癒着からくる「引っ張り」が、遠く離れた場所でコリや痛みなどの不快な症状を引き起こしていることだって、あるのです。

ロルフィングでは、癒着などに働きかけて、筋膜に再びみずみずしい状態を取り戻すことで、全身に張りめぐらされた筋膜のバランス=「筋膜スーツの着心地」を整えていきます。いままできついスーツが当たり前だった人は、「こんな感覚ははじめて」と、からだにフィットしたスーツの着心地の良さに驚かれるかもしれません。


「生きている筋膜」の映像

 

筋膜のネットワーク

筋膜が包んでいるのは、筋肉だけではありません。骨や内臓、血管、神経など、体の中のすべてのパーツを包み、支え、1つにまとめて、からだを形作っているのが筋膜組織です。本当にあらゆるものが筋膜に包まれているので、からだのかたちをした筋膜があって、その中のたくさんのポケットにすべての組織がおさめられている、と言われることもあります。つまり、筋膜は体の表面を覆うだけでなく、体の浅いところから深いところまで、まるで蜘蛛の巣のように三次元に体の中で入り組んでいます

筋肉を包む筋膜の構造は、柑橘系の果物の構造によく似ています。例えばオレンジの外側の厚い皮をむくと、その中は房に分けられていて、さらに房をひらくと小さい粒々(さのう)がありますね。筋肉の構造も細かく分けていくと、○○筋という筋肉の塊は、筋束と呼ばれる束の集まりで、さらに筋束は筋繊維(オレンジでいうところのさのう)の集合からできています。オレンジの断面図で袋が外から中までずっとつながっているように、筋膜のつながりも外側から内側まで、細胞レベルの細かさでつながっています。

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