馴染む感覚

先日、尊敬する先輩ロルファー田畑さんと、NYで自然療法医師をされていらっしゃる小林健先生のコラボセッションに行ってきました。

「治すのではなく、治る力を引き出す」をキーワードに、施術されていらっしゃるお二人。治癒の効果を最大限に高めつつ、施術者もまた健全な状態をどう保つか?が今回のテーマでした。

空間の中で、誰がどこにいるか/何がどこにあるか、ということは、私たちが思っている以上にからだに影響を与えているもの。思考の範囲ではさして気にも留めていないことが、無意識の範囲では脅威としてとらえられていたりして、しかもそうした脅威は必ずからだの反応として現れます。

大切なのは、施術者とクライアントのどちらもが「落ち着くことのできる場所」にいること。神経系が安全を感じられる環境をつくりだすことが施術の効果を高めることにつながるし、施術者のからだを守ることにもなる。「治してやるぞ!」という意気込みも、「治してあげたい!」という(一見)優しい気持ちも、ニュートラルで安全な施術環境にはそぐわない。

で、田畑さんが使っていた「馴染む感覚」という言葉がなんだかとても印象に残りました。

こちらは田畑さんブログから引用:

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慣れた状態から,馴染む状態へ

慣れる(get used to)とは,主体が一方的に克服してその状態に馴化すること。それに対して,馴染む(fit in) は,周囲の環境と調和している状態になります。慣れるが,調和というより無理に合わせる部分があるのに対して,馴染むには周囲と相互作用しながら,落ち着く(settlle)感覚が伴います。

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環境との調和。周囲との相互作用。言い換えれば、どれだけ「今、ここ」にいられるかということでもあるし、どれだけ「感覚」に気づいているかということでもあります。

 

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