お子さまの様子で
心配なことはありますか?
✔ 姿勢が悪い
✔ 集中力がない
✔ じっとしていられない
✔ 人見知りが激しい
✔ 不安が強い
✔ カッとなりやすい
✔ お腹がよく痛くなる
✔ よく眠れない
✔ よく転ぶ、怪我をする
✔ 靴下やネクタイを嫌がる
✔ 舌足らずな話し方をする
どれか当てはまるとしたら、その子のからだはとっても緊張しているのかもしれません。
緊張している子どものからだ
発達のお悩みと一言でいっても多岐にわたりますが、どの子にも共通しているのはからだがとても緊張している、ということです。
出産時の影響、原始反射の残存、過去の怪我や精神的なショックの影響など理由はいろいろありますが、簡単に言うと、
- からだ自体が歪んでいるということと、
- からだを動かす脳神経系がうまく働けていない
という二つの要素があります。
歪んだからだを支えるだけで精一杯、呼吸して生きているだけですでに精一杯なので、それ以上のことをする「余裕」がありません。
人の話を聴く余裕、感情を自分でおさめる余裕、学ぶ余裕、人と仲良くする余裕、すべては余裕があってできること。
大人だって、疲れてたりからだが辛いときは、姿勢はくずれるし、余裕がなくて些細なことに苛立ったり、本意ではないことをしてしまったりするでしょう。
まして子どもは自分が緊張していることを理解して説明することなんてできません。余裕のないからだで、何をするのも大変、どうやって自分をコントロールしたらいいのかわからない。
発達のお悩みを抱える子どもたちは、そういう状態で生活しています。
からだの土台から育てる
はしごを持っていてください、と言われたとき、真っ直ぐ立てておけば楽に持てますが、斜めにしたら余計に力が必要です。
同じように、歪んだからだを支えるのはとても大変。なんとかからだをコントロールしようと、脳には多大なストレスがかかり、とても消耗するからです。
この大変さは本人にしか分かりませんが、生まれたときからずっとそうなので、大変さを自覚していないことの方がほとんどです。
このままの状態で学習や運動を頑張ろうとしても、頑張れば頑張るほどからだと脳にかかるストレスが増えてしまいます。
いろいろ取り組んでいるのに効果がでない、ともし感じていらっしゃるのだとしたら、それはからだの準備が整っていないからです。
からだを調えることは、感情、行動、学習、運動、すべての発達の土台となります。無意識に受けとっているストレスを減らし、楽に動ける状態になれば、学校・療育などで行う活動もスムーズになっていきます。
原始反射の影響
からだの土台が発達していく中でとくに重要なのが原始反射です。
反射とは、刺激に対して無意識にからだが反応すること。意識ではコントロールできない動きのことです。
原始反射とは、胎児~新生児期にみられる反射のことで、まだ自分の意思では動けない赤ちゃんの身を守り、出産・発達の段階を助けてくれるとても大切なしくみです。
通常、発達の段階に応じて次々と現れては消失し、生後1年程度で現れなくなると言われていますが、この時期を過ぎても反射が残ったままというケースは珍しくありません。
原始反射が残っている=刺激に対して自分の意思とは関係なくからだが動いてしまう、ということ。これが「自分で自分をコントロールできない」「思ったように行動できない」という生きづらさの背景にあります。
原始反射の残存による影響は多岐にわたり、よくある発達凸凹のお悩みとも共通しています。
・感覚過敏 ・目を合わせない ・不安が強い ・自己否定が強い ・新しい場所、人が苦手 ・感情の起伏が激しい ・じっとしていられない ・集中力がない ・姿勢が悪い ・箸、鉛筆が苦手 |
・転びやすい ・動きがぎこちない ・靴下を嫌がる ・くすぐったがり ・かんしゃく、夜驚症 ・おねしょ ・舌足らず、会話の遅れ ・偏食が強い ・不器用 ・左右の区別が難しい |
原始反射統合には、大きく分けてエクササイズによるものと、手技によるものがありますが、spiroの施術ではやさしく頭や背中に触れるだけで脳神経系の反応を静めていく手法を使っています。
施術内容
強い力は使わない、やさしく触れてからだの自己調整力を引き出す施術です。
慣れてくるとぐっすり眠ってしまうお子さんも少なくありません。
・からだの歪みを調える
・脳の働き、自律神経系を安定させる
・原始反射のチェックと統合
を中心に、一人ひとりのお子さまに合わせたやり方で、その子が本来の能力を発揮できるようにお手伝いします。
症例
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7才の小学生の男の子。2歳ごろから癇癪、感覚過敏があって、感情の起伏が激しい。
↓
出産、赤ちゃんの時うけた手術、事故にあったときの衝撃などの影響による歪みがしっかり残っていて、立つだけでもすごくエネルギーを使ってしまうような状態でした。
原始反射は、恐怖麻痺反射、モロー反射、ATNR、ギャランなどが強く残っていて、それが姿勢や振る舞いにも表れていました。
4回目の施術あたりでだいぶまっすぐ、両足均等に立てるようになってきて、そのあと急に情緒が安定しだして日常のコミュニケーションがスムーズになったそうです。
6回目くらいには、恐怖麻痺反射の影響も和らいできて、わたしと話すときも笑顔を見せてくれるようになりました。
お母さんは、
「ふつうのことがふつうにできるようになって、ありがたい」
「前もかわいいと思ってはいたけど、今は本当に心から可愛いと思える時間が増えました」
とのこと。生活がぐっと楽になり、毎日楽しく過ごされているそうです。
小学校2年生の女の子。軽度の側弯症と診断されて、整形のリハビリを受けていました。
↓
2回目のセッションの直後にレントゲンを撮影したところ、3か月前は13°だったのが、5°にまで改善。
リハビリの先生も、側弯がかなり改善し、反り腰や重心が右に偏るのもよくなっているとおっしゃってくださったそうです。
初期のうちに対応できたためとてもすみやかに改善できた例でした。
中3~高3まで来てくれていた女の子が書いてくれたお手紙。繊細と人並み外れた感受性が、今では彼女の強みとなりました。
『緊張からくる肩こり、不眠、全身の不調に困っていた中学生のころ、母に連れられてきました。
首も肩も詰まったようにだるく重く不快で、立っても座っても寝ても楽な姿勢が見つからず、また夜布団に入っても何時間も値付けずひたすら寝返りを打つ毎日は、ただひたすらしんどかったのを覚えています。
鍼灸院に通い詰めてもよくなるどころか逆に反動でよりしんどくなってしまうような状態でした。(週一で1年くらい言っていたかも。)
身体だけじゃなくて心、意識も周りに膜を張ったみたいにぼんやりしていて、でも周りの人、環境に簡単に振り回されてくたくた、自尊心なんて欠片もなくて半ば死にかけでした。良く生きてたなぁと思います。
緊張とぼんやりのせいで初めの何回かは残念ながら覚えていませんが、だんだんと、今まで呼吸がずっと浅かったことや、下半身が不安定だったこと、内臓と内臓がつるつるすることに気づけるようになっていきました。
何をされているのかはあまり分かりませんが、それでも鍼のように直接的かつ強い刺激と違って、身体に対して「これはどう?」「こうするのはどう?」と語りかけて提案してくれるような刺激で、それに身体が納得?して動くのを感じるのですごく安心して受けれてます。
あと痛いこと、嫌なことが全然なかったし。不快を越えた先の快を提案するんじゃなくて、「快」になるにはどうやったらいいんだろうね、って手助けしてくれて、でもあくまで主体は自分と自分の身体、というのがすごく合っていたように思います。自分もできるんだ!っていう自信になるから。
あと、たとえものすごく姿勢が悪かったとしても絶対否定せずに「その時はそれが最善だね」「最善だったんだよね」と言ってくれるのが嬉しかった。今に至るまでの全部の自分が救われていく気がしました。頑張ったもんね、って。
セッションを受けて肩が楽になって眠れるようになりはじめると、そこからはぐわーっと快方に向かいはじめた気がします。
眠れる → 起きれる → 学校行ける → 動ける → 疲れ”られる” → 眠れる、この一連の流れが安定して定着すると、身体がどんどん元気になっていきました。
歩くのが苦じゃなくなって、むしろ「歩かないとなまる!!あるきたい」になっていったのは我ながら変化ありすぎて面白いです。
精神面でもだいぶ変われました。身体が元気で、地に足がつくようになって自分の芯がしっかりしたおかげで、「あなたはあなた、わたしはわたし」とちゃんと境界線を引けるようになりました。
物理的にも精神的にも輪郭がはっきりして、密度が高くなったかんじ。大進歩!憧れの竹みたいになれた。
また、心の「したい!」に身体がついてこれるようになりました。今まではずっとしたくても身体がしんどくてそれどころじゃないとか、怒られるのが怖い、ミスが怖い、変だと思われたくない、で身体を心で抑えちゃってるところがありました。
でもなんか、「できる!(眠れる、歩ける、電車乗れる、Noが言える)」を重ねるようになって、それが自信につながってだんだん怖くなくなって。
身体もピンピンしてるし。怒られるのも、ミスも(本当にやってはいけないことをやってしまうのはだめだけど)そこまで怖くないんだなぁと思えます。
最近は「葛粉つくりたーい!」で学校のその辺を掘って葛粉を作るような人になりました(許可とったよ)。自分の身長くらいの深さの大穴を掘っても(筋肉痛にはそりゃなるけれど)大ダメージは受けずに済む。健康だ、としみじみ思います。したいことができるのがすごくうれしいです。
自分で自分の身体の調子を探って、ストレッチとかできることをやるようになったし、こんなに思っていることを出せるようになったのもセッションを受けたおかげ。
将来やりたいことを見つけられたのもそうです。肩こる、つらい、でしんどくて、ずっと足元の植物を愛でていた自分が顔を上げれるようになったことで、もっと大きな枠の森林っていうものの魅力に気づけた。
そのきっかけとなった場に参加できたのも、好奇心に身体が付いていけたからです。今、人生がすごく楽しい。
本当に感謝しかありません。冗談抜きで、あのままだったら今ここにいなかったかもしれないです。本当にありがとうございます。
椎名さんは「いつか私がいらなくなる日が来るよ」っていうけど、もうちょっとお願いしたいです。っていうか、セッションはもちろんだけど、それ抜きにしても椎名さんのこと大好きだし尊敬してます。』
他にもこんなお声をいただいています。
「お腹が痛くならなくなった」
「寝つくのに30分くらいかかってたのが、5分くらいで寝られるようになった」
「ふにゃふにゃしてた体幹がしっかりしてきた」
「転ぶことが減った」
「風邪をひきにくくなった」
想い
わたし自身、からだがいつも緊張している子どもでした。
でも生まれたときからそうだったので、自分が緊張しているなんてまったく気づいていませんでした。
小学生のころから高校生くらいまでは、起立性調節障害に悩まされ、学校を休むことも多かったです。
今振り返れば長期の緊張から自律神経がおかしくなっていたのは当然のことですが、当時は薬も効かず、理由もわからず苦しいばかりでした。
自分のからだで何かおかしなことが起きている、と気付いたのは20才のころ。
いよいよ限界を迎えて、電車で立っているのもつらい状態になり、とにかく楽になりたくて、そこからいろんな施術を受けるようになりました。
そんな中で自分自身が施術者にまでなってしまいましたが、さまざまな学びの中で原始反射を知り、子どものころからずっと感じていた苦しさはこれだったのかと分かったときは、とても救われた気分でした。
ずっと抱えてきたしんどさ、生きづらさは、性格のせいでもなく、誰かが悪かったわけでもなく、ただからだがそういう状態だっただけなんだ、と。
だから、お子さんも、ご家族の方も、今起きている状況で自信を失ってしまったり、何が悪かったのだろうと自分たちを責めてほしくないんです。
わたしがずいぶん遠回りした道だからこそ、一人でも多くのお子さんに、できれば人生の早い段階で、楽なからだを手に入れてほしい。
そして、本来の個性と能力を発揮しながら、のびのびと人生を楽しんでほしいと願っています。
原始反射のこといろいろ書いています