凍り付きから抜け出して

先日ボルダリングをやっていたときのこと。

ゴールまであと一手!というところで、

足を滑らせて結構な高さから落下しました。

 

「落ちる!」って思った瞬間は、

まるでスローモーションのよう。

でも次の瞬間には、

衝撃とともにマットの上。

 

ああ落ちたんだ、と認識して、

それからものすごい心臓の拍動と

全身に湧き上がる冷や汗に気が付いて。

 

前にもこういう落ち方をしたことは何度かあって

そういうときは神経系が落ち着くまで、

からだがショックから抜け出すまで、

とりあえず静かに休んでおく、

というのが私の「パターン」でした。

 

でもこのときは、

(怪我はない)

(心臓・・・速い)

(呼吸・・・上がってる)

(からだ・・・冷たい)

と、さーーーっと状態をスキャンして、

(いくか、やめるか)

と一瞬迷う間があったのち、

(ちっくしょう、もう一度のぼってやる!!!)

と、またすぐ登り出したのです。

 

怪我してないなら、ふつうでしょ?

って思うかもしれないけど、

 

びっくりする

凍り付く

しばらく動けない

というのが私の長年のパターンだったから、

これはとても画期的な出来事でした。

 

交感神経が生み出したエネルギーを

「戦う」ことに使うことをからだが選んだ奇跡の瞬間。

 

ああ、私には力がある!って

あとからじわじわと、感動しました。

 

結局その課題は登れなかったんだけど(笑)

でもボルダリングでからだだけじゃなく、

神経系まで確実にたくましくなってる!

 

「私には力がある」ということを

からだのレベルで、無意識で信頼できることは

生きていくうえで本当に大事なこと。

 

これを幼いころからうまく身につけた人は幸運。

でもそうじゃなかったとしても、

何歳になってからでもからだへの信頼感は取り戻せます。

 

もっと強く、しなやかに、自由に。

私自身が変わり続けることが、

クライアントさんへのフィードバックになると信じて

明日もまた壁に向かうぞ。

 

 

 

This entry was posted in ■ からだのこと, ボルダリング. Bookmark the permalink.

Leave a reply

CAPTCHA