それをやると、どんな感じがしますか?

ふとつけたテレビで、「ダイエット筋」なるものが紹介されていました。

体重が落ちないのはからだが歪んでいるせい!
ダイエット筋を鍛えて歪みを直し、ダイエットを成功させましょう!

そんなふれこみで紹介されてたのが、コチラ↓

かかとを付けてつま先を45°開く
お尻を締める
肩甲骨を寄せて胸を開く

 

えええーーーー

やめてーーーーー

 

これ、むやみにマネするのはとても危険、です。

この3つをやったら、確かにいわゆる「いい姿勢」とか「正しい姿勢」に見えると思います。
でも、そう、見えるだけ

これを四六時中つづけたら、かなり負荷がかかります。
そもそも、こんな風に頑張って力をいれて立っていなくちゃいけないなんて、疲れるし・・・
疲れるだけならまだしも、ヘタしたら、腰痛とか肩こりとかを、自分で作るようなもの。

– – – –

少し前に、こんなことがありました。

腰痛持ちの友人。
「あなたは反り腰だから、こうやって立ちなさい」
と某所で立ち方を教えてもらい(上の3つとほぼ同じやり方)で、まじめな彼女はそれを守っていたのですが、背中がバリバリでしかたない、とのこと。

立ち方を見せてもらったら、首、背中、お尻、すごーーく力をいれて立っている状態。

そりゃあバリバリにもなるよーーー
と、力を抜いて立つやり方を伝えました。

 

友 「あ、これは楽。・・・でもさっきみたいに立てって言われたんだよ」
私 「・・・そのやり方で立つと、からだはどんな感じ?」
友 「・・・大変」
私 「・・・じゃあ、やめたら・・・」

 

– – – –

今はテレビ、雑誌、ネット、いろんなところでいろんな情報があって、からだに関する情報もたくさん、ほんとうにたくさん!あふれています。

本当に研究熱心で、信じられないくらい頭のいい方が、いろんな手法を提供してくださっている。とってもありがたいこと。

でも、一つだけ気をつけなくちゃいけないことは、どんなメソッド、エクササイズであっても、たとえ専門の人からこうしなさいと言われたことであっても、

 

「それをやるとどんな感じがするか」

 

を必ず自分のからだに訊くことです。

気持ちいい、という答えが返ってくればOK。
大変、痛い、息を止めている・・・そんな答えは要注意

「あの人が言ったから、これをやればOK」じゃなくて、必ず自分のからだの感覚で評価、確認してください。

 

「からだに訊くっていっても、よく分からない」という方は、少なくとも

・体を決められた形にはめ込んでいくようなやり方
・見た目だけを作っていくやり方

は避けたほうがいい、と私は思います。

 

からだは一人ひとり違うもの。
必要なモノだってひとりひとり違っていて、何が必要かは、自分のからだが知っている。

だから「それをやるとどんな感じがするか」
からだに訊く習慣を、持ちたいなぁ、と思うのです。

そしたら、情報に踊らされない、かしこいからだになれる、と思うのです。

 

– – – –

 

ちなみに「ダイエット筋」がどの筋肉かは、紹介されていませんでした。
ちょっと気になったのでググってみたら、どうも大腰筋&腸骨筋のことらしい・・・

スーパー重要なインナーマッスルなのは間違いない!でも、
あんなにアウター固めたら、使うことなんてできないと思うんだけどなぁ・・・・

 

 

 

 

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