クライアントさんに、頭の中をどうやって静かにするか、について質問されまして、とりあえず思いつく限りのことはお話ししたのですが、他にも知りたい人はいるだろうなぁと思ったのでブログに書いておきます。
ここでは、
①わちゃわちゃが完成して抜け出せないときにできること(対症療法)と、
②わちゃわちゃの最中にできること(根本原因へのとりくみ)←こっち大事
の2つに分けてご紹介します。
わちゃわちゃしちゃった状態から戻る方法
布団に入ってからも頭がぐるぐるして眠れないようなとき。
頭の中の声がずっと静まらないようなとき。
これは、
・交感神経優位の状態(戦闘モード)が続いていて、リラックスモードに切り替えられていない
・仕事はもう終わったのに、からだはまだ戦い続けている
・わちゃわちゃすると 頭・首・背骨の軸を中心にからだが固まるので、それをどうにかしてゆるめる必要がある
という状態です。
できること① 筋肉をゆるめる
お風呂(温める)、アロマ(香り)、マッサージ、ストレッチなどなど、自分が好きな方法でいいのでとにかく筋肉の緊張をゆるめる。
やりやすくて効果も出やすい、おすすめなのは
●目や首(ぼんのくぼ)を蒸しタオルで温める
● 頭皮をほぐす
● 背骨を動かす(ヨガでも自己流エクササイズでもなんでも。丸くなる、反る、ひねる(←特に大事)の動きをまんべんなく)
● 上腕二頭筋(力こぶができるところ)をマッサージ
できること② 目を休める
目=脳なので、目を使わない時間をつくるのはとても効果的。
● 家に帰ったら眼鏡をはずして過ごす
● (上にも書いたけど)蒸しタオルなどで目を温める
● 遠くをみる、キョロキョロする
● 目の体操(こわばった目の筋肉を緩める)
● スマホ、テレビを見ない
などなど。
でも緊張しすぎてる人は、もしかすると目を使わないでいることに耐えられないかも。そんなときはまず運動しましょう。動いてエネルギーを散らす!
できること③ 上った気を降ろす
気が上った状態=地に足ついていなくて首頭が固まっている状態
気を降ろすのに一番手っ取り早いのは、足指エクササイズや足首回しなどで足元を動かすこと(もちろんマッサージも◎)
ちなみに手の指回しもよいです。足指同様、末端を動かすことで体にたまったエネルギーの出口ができて流れがよくなります。
できること④ 体を動かす
①②③がうまくできないという人。固まりきってしまっていると、いきなり緩めることができないので、まずは軽くからだを動かしてあっためてから緩めるのを試してみてください。
・一日中デスクワーク(神経ばかりが疲れていて肉体が疲れていない)とか
・同じ動きを繰り返すようなお仕事(動きがパターン化してしまっている)
の人はこの傾向あり。
ふだん全然動いていない人はまずお散歩から。Youtubeとか見ながら、やさしめのヨガなんかを試してみるのもよいです。
お気に入りの運動がある人は、ぜひそれを!
リモートワークが普及して歩かなくなった人が急増しています。
お仕事後は散歩でもなんでもよいので、とにかく仕事モードから切り替える時間をつくりましょう。
働くお母さんなんかは、お仕事が終わってもさらに家でのお仕事が待っているのでなかなか時間を見つけるのが難しいかもしれません。
でもほんのちょっとでいいので、「今日の戦いは終わった、さあ休息の時間に切り替わろう」という時間と意識、試しに持ってみてください。
即効性はないけれど、長期間これを続けていくとよいことがあるかも・・・
大事なこと
頭のわちゃわちゃに悩む方にぜひぜひ知っておいてほしいこと。
「交感神経は一瞬でオンになるけど、副交感神経はオンになるのに時間がかかる」
逃げる、戦うための準備は一瞬でできなければ命にかかわるけれど、リラックスは一瞬で出来る必要はない。
だからリラックスするには時間がかかるのです!
緩めなくても、頭が静まらなくても、慌てない。今私はリラックスに向かうプロセスにあるのだ、と信じて、あとは諦める(笑)
諦めるって結構大事なのです。静めよう!緩まろう!って頑張れば頑張るほど、それは自分との戦いになってしまうから。
静まらぬなら、静まるまで待とう・・・って感じで。
自分はこの状態から抜け出せないんじゃないかって心配になる人もいるかもしれませんが、大丈夫。
今あなたのからだは「騒がしさ」に慣れ親しんでいるだけで、時間はかかるかもしれないけど、リラックスの仕方だって学習できます。
書き出したらずいぶん長くなってしまったので、その辺の話は ②わちゃわちゃの最中にできること(根本原因へのとりくみ) としてまた次回書きます。