匂いと呼吸

風薫る5月。

街を歩いているだけで、いろんな匂いに出会います。爽やかな新緑に、いろんな花が混じって、文字通り「風薫る」、美しい季節。

とくに自転車で走っていると、歩いているよりスピードが速いので、香りの変化が速くておもしろい。

あっ、近くでバラが咲いてるな、とか

あっ、焼き立てのパンの匂い!とか

好きな匂いに出会うと、自然に鼻腔が広がって、呼吸が大きく深くなります。

そんなときはここぞとばかりに、頭の中一杯、胸の中一杯、全身にい~い香りを吸い込むのです。

ああーーーいいかおりーーーーって、うっとりしながら (←これ大事)、よいものを吸って、そしてからだの中の空気を全部吐き出す。

ただ「吸って」「吐く」よりも、香りの力をかりることで、きもちよーくパワフルにガス交換できます。

ポイントは、吸ったあとに、しっかり全部吐き出すこと!

イメージの香りでも大丈夫です。想像の中で、からだがふわっと広がるような香りを味わってみる。

私がとくに好きなのは、

  • バラの香り
  • レモンの香り
  • 焼き立てのパンの香り

それぞれ想像してみてください。ちょっとずつ、からだの反応が違うの分かりますか?

粒子の細かさの違いとか、一緒に色が浮かんできたりとか、唾液が出てきちゃったり(しかもパンとレモンでは唾液の出方も違う)、「刺激」が変われば反応も変わります。

嗅覚は空間感覚ともリンクしているので、好きな香りをかぐことで、姿勢も伸びやかになります。

もちろん逆もまた然り・・・なので、気付いていてもいなくても、「好きじゃない匂い」に触れたあとはからだが縮こまってたりします。

満員電車を降りたら、ちょっといやだなぁと思う場所から出てきたら、「好きな香り」を探してみましょう。

This entry was posted in ■ からだのこと. Bookmark the permalink.