立ったときまず感じたいもの。
それは地面。
重力の中で生きる、ということは、
重さをどう処理するか、
ということを常に問われている状態です。
本来下に流せばいいはずの重さを
からだの中で握りしめて、
持ちつづけているのはとっても大変。
「からだの中で留めてしまっている重さ」
が多ければ多いほど、
筋肉を余計に使っていることになります。
疲れやすさ、コリ、動きづらさがあるときは、
必ずどこかに手放せない重さが隠れていたりします。
じゃあどうやって流したらいいの?
というときに、まず大事なのが地面の感覚。
重さを下に流すには、流せるだけの十分な、安定した土台が必要です。
足の裏で、地面(床)を感じてみましょう。
まずは、今の自分の足の状態を観察。
● 地面に触っている場所と触っていない場所に気が付きますか?
● 強く圧がかかっているところと、そうでないところがありますか?
● それは右足と左足で違いますか?
そうしたら、「地面」がどんな風か感じてみましょう。
● 堅い?柔らかい?
● 温度は?
● 質感は?(つるつる、ざらざら、ふわふわ、でこぼこ…)
そのまま、感じられた地面の特徴を
少しの間味わい続けます。
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これ、大事なポイント!
そうしたら、また自分の足に戻ってみましょう。
● 地面に触っている面積はどうなりましたか?
● 圧のかかり方は?
● 右足と左足の違いに変化はありましたか?
地面を感じる前と後で、
変化があるかもしれないし、
とくにないかもしれません。
変化すること、が大切なのではなく
観察する時間をもつことそのものが
からだにとっては栄養となります。
充実した観察の時間の結果として
変化はついてくるので、
「変わらなかった」
「よくわからない」
とがっかりする必要はありません。
まずは観察の時間そのものを楽しむ、
というところから始めてみましょう。