どのくらい時間をかければ、
感覚が分かるようになるのか?
と聞かれることがあります。
一般的には、
からだが緊張していた期間が
長ければ長いほど、
受けていたストレスの度合いが
強ければ強いほど、
時間がかかる傾向はあると思います。
が、中にはびっくりする速さで
変わっていかれる方もいるので
一概には言えません。
なので「個人差があります」という
お返事にはなってしまうのですが・・・
実のところ、
「分かった」か「分からない」かは、
あんまり重要ではなくて。
感じようとすること、
自分の内側に目を向けること、
その行為そのものが、
その時間そのものが、
からだにとっては栄養になるんです。
だから、なんだかよく分からなくても、
「ああ今自分はからだにいいことをしてるぞ~」って、
その時間をただ楽しむのが一番。
できればあまり真剣になりすぎず、
ほっこりとしたお気持ちで。
あと、もう一つ大事なのは
「感覚が分かるようになる」
というゴールを目指さないこと。
感覚は、川の流れのように
常に変化し続けているもの。
形あるものを捕まえるわけではないので、
「分かった(捕まえた)」と思っても、
それは過去の一瞬をとらえて握りしめているだけなので
今この瞬間のフレッシュな感覚ではありません。
ゴールとか結果とかを求めず、
ただ今を観察し続けることが
積み重なっていくうちに、
いつのまにやらずいぶん感覚が
よくなっていることに気付いたりします。
自分で自分の感覚が分からないのが歯がゆくて、
気持ちが急いてしまったり、
ダメだなぁと思ってしまったりする人は、
ときどき思い出してください。