からだは元気なんだけど…

セッションの最初に、調子はいかがですか?と伺ったとき

「からだは元気なんだけど…」

とおっしゃる方がときどきいらっしゃいます。

んん?だけど???

その先を聞いてみると、

「仕事が忙しくって・・・ストレスが溜まってます。あと睡眠不足かな~」

なるほどなるほど。

で、「それって、元気なんですかね?」と聞いてみると、

「えっ?あれ?いや、どうなのかな???自分では元気だと思ってるんですけど・・・(混乱)」

「元気」の定義って難しいですね。

何をもって「元気」とするかは、本当に人それぞれ。

辞書を引いてみますと、

. 心身の活動の源となる力。「―が出る」「―横溢 (おういつ) 」

2. 体の調子がよく、健康であること。また、そのさま。「―な子供」「お―ですか」

3. 天地の間にあって、万物生成の根本となる精気。

とあります。

3は壮大な話になってしまうのでここでは置いておいて、この方の場合だと2の体に限定して「元気です」と言われている。

おそらく、「元気です=とりあえずからだは動けております」ということなのかな。

こういうことを言う方は、「大きな病気とか、痛みはないから元気」という、ちょっと元気の定義がざっくりしていて、ある意味たくましく前向きな方だし、ものすごい頑張り屋さんです。ぶっちゃけ頑張りすぎ。

そして、あんまり人に迷惑をかけたくない、心配をかけたくない、(弱みを見せたくない)みたいな心理も潜んでいたりします。

で、実際にからだが「元気」なら問題ないのだけど、みさせていただいて本当に元気だったことなく・・・

セッション終わってみて、「あー、私すごい疲れてたんですね!」みたいな(笑)

元気になってはじめて元気に気付く、みたいな(笑)

「元気だけど、仕事が忙しくって・・・」

「元気だけど、家族の世話が大変で・・・」

というとき、必ずストレスがあります。

ストレスがあるということは、それに対する反応が必ずからだに現れているということ。

  • 肩が凝っている
  • 腰が痛い
  • 呼吸が浅い
  • ずっとストレスがある
  • 疲労感が抜けない
  • からだが重い
  • やる気がでない
  • 寝つきが悪い
  • 寝起きが悪い
  • 夜中に何度も目が覚める etc…

みたいないわゆる未病の症状は、大人になるとあるのが当たり前すぎて、その状態が普通、と思ってしまいがち。

そのストレスが慢性化していれば、慢性痛、慢性アレルギー、慢性疾患という形になって表れてきます。

だからストレスをなくしましょう!

セッションを受けて元気になりましょう!

なんてことを言いたいわけではなくて。

ストレスなんてあって当たり前だし、必要なものだし、それをプラスに働かせるのかマイナスに働かせるのかは自分次第。

自分が仕事やら家庭やらという環境にどう反応しているのか、からだのサインをもうちょっと大事にしてみるといい、という話です。

こころに元気がなかったら、からだが元気でないのは当たり前。

それを自分は元気だと言い聞かせてしまうと、どこかでぽっきり折れてしまう。

元気じゃなきゃいけないと思い込んでいるんだとしたら、元気じゃない自分も許してあげればいい。

元気も病気も、両方ひっくるめて「健康」なんだから。

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