「実体感がない」

10回目のセッションに来られた方、ベッドから降りて歩いてみて、

「実体感がない」とのこと。

 

からだの「実体感」ってなんでしょう?

たぶんほとんどの人は、重さとか硬さとか、「なんか頑張ってる感じ」=「からだというもの」になってしまっている気がします。

だから、努力感なく動けてしまうと、実体がなくなったように感じる。

 

でもね、こちらが本来の状態なんです。

楽でいい、軽くていい、頑張ってなくていい。

頑張ることが良きことだというのは、もう古き時代の考え方。

ロルフィングの10回のセッションの中でやっているのは、そういうフェイクな実体感の引き算です。

 

「一つのまとまり」としての状態を取り戻し、

足は地に、頭は天に向かい、

筋力ではなく張力で動き、

360度死角なし。

 

そういうからだは、からだのことを知らない人が見ても有無を言わさぬ存在感がある。

今日は、美しい10回目の締めくくりに出会えた良き日でありました。

 

ありがとうございました。

 

 

 

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からだにフィットする

じぶんの手を開いて、眺めてみて、

指先まで「わたし」がちゃんと入っている感じはありますか?

 

意味がわからなければ、

 

●指先まで氣が満ちているか?

●指先まで意識が通っているか?

●指先まで温度を感じることはできるか?

●目をつぶっても、手の輪郭をはっきり感じることができるか?

 

を感じてみて。

 

– –

 

“fit”という単語を辞書で引くと

1. be of the right shape and size for.

(形や大きさがぴったりであること)

2.install or fix (something) into place.

(何かを場所に納めること)

とあります。

 

日本語で「フィット」を検索すると、無印の体にフィットするソファがトップにでてくる(!)のだけど、一般的にこの言葉に対して私たちは、

入れ物と中身が隙間なく、窮屈でもなく、ぴったりと合わさっていて、心地よさが生じる状態

というイメージを共有しているはず。

 

下着も洋服もソファも、フィットしていると気持ちいい。

でも自分がからだにフィットしているかどうかって、考えたことはある?

 

英語だと 「元気です」という意味で “I’m fit”と言うのだけど、学生時代に

こころとからだがフィットしている=元気、という意味なんだよ」

と聞いたときは目からウロコがおちました。

(元ネタが見つからないので真偽のほどは分からないのだけど・・・それでもそういうアイデアは役に立つので、今も採用している。)

 

簡単に言うと、からだの隅々まで、浅いところから深いところまで、途切れることなく感覚があるか、ということがフィット感の元になる。

動こうとする「わたし」と、実際に動く「からだ」との間に、矛盾がない状態。

こういうフィットした状態で動くと、本当に気持ちがよくて、からだがあるだけでこんなに気持ちがいいなんて、なんて得なんだろう!っていつも思う。

 

あと自分のサイズ感も、生きてるうちに大きくなりすぎたり(意識がからだをはみ出てる)小さくなりすぎたり(意識が縮こまっている)してることがよくあります。

そうなると、なんだか窮屈で動きづらかったり、からだの大きさを持て余して動きずらかったり、あとは人やモノとの距離感にも影響がでてきたり。

フィットした状態に戻って初めて、ああ大きすぎたんだ/小さすぎたんだ、と気付く。

 

分かる人には分かるし、まだこのフィット感を体験したことがない人にはたぶん???な感覚。でもこれを知らないでいるのはもったいないなぁって思うのです。だって本当に気持ちがいいから。

 

– –

 

もし興味があれば、「フィット感」を意識して生活してみて。

フィットさせようと思って何かするというよりは、どんなときフィットしているのか、どんなときずれるのか、を観察するとよいです。(ずれてるときは、からだをはみ出しちゃってることもあれば、縮こまっていることもある。)

 

で、ずれちゃった「わたし」と「からだ」をフィットさせるには、例えばこんなやり方があります。

 

●マッサージ

ぐいぐいもみほぐす、ではなくて、自分のからだの輪郭はこれだよ、と脳に教えてあげるイメージで、「触れられる」感覚にフォーカスしてやってみる。スピードや強さ、動かし方を変えると、どんなふうに触られた感覚は変化するか。ひたすら自分が気持ちいい感覚を追求してやる。

●お風呂に入る

水圧がまんべんなく皮膚にかかることでからだの輪郭がはっきりする。お湯の温かい心地よさを味わって、からだの芯から末端まで、凍ってた感覚がほどけていくようなイメージで。

●しっかり伸ばしきる

「手を伸ばして」といっても、指先までピンと伸ばせない人けっこう多いです。手にしても足にしてもどんなパーツでも、日常生活の中で「伸ばしきる」という動作は少ないので、伸ばしたつもりでも、指がふにゃふにゃっだったり、膝とか足首が曲がってたりします。ふだんヨガとか何かエクササイズをやっている人は、末端までしっかり伸ばすことを意識して。でもこれも形だけ伸ばすのではなく、内側から伸びるのをイメージしましょう。「骨を伸ばす」とイメージするとやりやすいかも。

 

一言で言ったら、フィット感がなくなる主な原因は冷えと緊張なので、冷えてるところを温めて、固まってるところはほぐして、全身の温度と緊張のムラをなくしてあげる、って感じです。

とくに冷えると感覚はなくなりやすいので、今の時期は足の指なんかせっせと触ってあげるとよいです。足首もよく回して、末端のズレを整えてあげて。

 

こころ(意識)とからだのフィット感、観察してみましょ。

 

 

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もっと、緩もう

直近の空き状況を更新しましたが、1月後半たくさん空いています~
(必要な対策をしつつ営業は続けてますので、しんどい方は我慢せずにお越しくださいね。セッション受けてからだを整えておくことは正常な免疫力を保つのにもとっても有効です。)

緊急事態宣言の影響なのかな、と思う一方で、毎年この時期は結構静かだったような気もする・・・大寒すぎて立春まで、一番寒くなる時期。なんとなくこもってぬくぬくとしていたいのは自然なこと。

あー、あったかい家の中は幸せだなぁ、春が来たらあれしたいな、これしたいな、と軽い気分でぬくぬくできていたら大丈夫。夢心地でそのまま春を待ちましょう。

もし気持ちがふさいで、からだの芯が凍り付いてしまった感じがずっと続いているようだったら要注意。冬だし、寒いし、とあきらめないで、重い気分はちょっとからだのケアをしてあげることで楽になるかも。

– –

コロナ自体を怖いと思うストレス、コロナの影響で生活が制限されることによるストレス、いつ収束するんだろうと先の見えないストレス。こんな生活がもう1年続いているっていうのは生命にとって非常事態です。ずっと緊張しっぱし、ずっと気を引き締めっぱなしっていうのは、からだにとってものすごく過酷な状況。っていうことをちゃーんと認識しなくてはなりません。

気の緩みが・・・ってとがめられてしまう世知辛い状況でありますが、締まる⇔緩むをよどみなく絶え間なく行き来するのがイノチにとっての基本。健康のリズム。

私、疲れてない?頑張りすぎてない?ってこまめに自分に聞いてあげて。そして積極的に緩む時間を作ってあげて。

緩むってどうやって??って迷ってしまう人は、とにかくからだが気持いいなと思うことをやってみる。

– –

私が日々(ほぼ無意識に)やってることの一例です・・・

●朝おきたら窓を開けて深呼吸

→ 外気に触れるの大事。肺が目覚めてしゃっきりします。部屋の中にも陽の気を取り入れて一日をスタート。

●朝の一杯

→ 何飲みたい?ってからだに聞いて、その日の最初の飲み物を決めます。常温の水、白湯(+レモン、梅酢、ハーブソルトとかのアレンジ)、むくむ時期はヤンノー(焙煎小豆粉)とか。その日その瞬間、からだが「そうこれ!」ってなるものをいちいち選ぶ

●なるべく日光に当たる

→ とくに朝の時間帯のお日様がよいです。家で作業する日は、日の当たる窓際にずっといます。日焼けとか気にしない。(むしろ太陽でキレイになると信じてる)

●上を向いてあるく

→ 晴れている日は眉間を日向ぼっこさせるような気持ちで歩くと気持ちがいいです。上を向くだけで暗いことは考えられなくなる人体の不思議。とにかく下を向いている時間が多すぎるので、歩くときだけでなく、電車の中、信号待ち、エスカレーターの中、考え事をするとき、お風呂の中、スキマ時間を見つけて上を向く。

●遠くを見る

→ 下を向きっぱなしなのと同様に、近くばっかり見すぎ。だいたい1メートル以内のところでピントが固まってしまってるので、ちょいちょい遠くを見る。移動のとき、トイレに立つとき、これもスキマ時間でちょいちょいやる。

●背骨を動かす

→ 特に目を使う作業がつづくと、からだの軸(頭~背骨)がかたまります。固まりきる前に動いてほぐす。こまめなガス抜きが吉。(固まりきると自分では緩められなくなる)

●湯船につかる

→ これは私にとって毎晩のご褒美。冬は絶対に湯船につかります。お湯につかって、あーーーーきもちいいいーーーーって緩みを存分に味わいます。

●暗さを楽しむ(夜)

→ 最近ときどき楽しんでるキャンドル。夕ご飯の後の時間とか、お風呂の中とか、夜になるべく明るさを落として過ごすことで神経系をリラックスさせます。

●ふわもこにつつまれる

→ 今年新調したボアフリースの上下がほんっとうに暖かくて、着るだけで天国。おうち作業日に昼間来ちゃうと何もできなくなるので、お風呂上りにこれにつつまれる時間がご褒美です。

– –

・・・と、書き出すときりがないのでこのくらいで。

ここ数ヵ月、セッションを受けたあとに「思ってた以上に疲れてたんだって気が付きました」という方がとても多いです。とてもとても。

からだってひとたび固まってしまうとどんなに苦しくてもそれになれてしまうので、「まあ自分はこんなもんだ」ってなってしまうんです。で、ゆるんでほぐれて楽な状態にもどってようやく「めっちゃきつかったんじゃん!」って気付く。

こんな仕事をしている私ですらそうです。お仲間や先生の手を借りて息を吹き返す。だからやっぱりこまめに自分に聞くんです。この状況大丈夫?自分で元気になれる?何したら回復する?人の手を借りたほうがいい?って。

 

寒さの影響もあって固まりやすいし、お疲れ溜まっている時期です。これ読んで、「気持ちいいってどんな感じだっけ・・・???」ってなってる方は要注意です。

●呼吸が浅い

●視野が狭い

●思考がとまらない

●うまく眠れない

●暴飲暴食がとまらない

●気持のアップダウンが激しい

●「巡ってる」感じがしない

●地面が感じられない

 

↑3つ以上当てはまったら、プロの手を借りたほうがよいかも。今そのつらい状態はあなた本来の状態ではないです。からだが緩めばもっと楽になれるので安心して。

とにかく、からだと会話しましょう。「無理してない?」ってこまめに聞いて、優しくしてあげてくださいね。

 

 

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片付けの日々

夏の終わりごろから強烈な片づけ欲に襲われて、この秋はひたすら断捨離に取り組んでいます。

もともとそんなにものを持っている方ではないけれど、それでも時間とともに溜まってくモノたち・・・特に何年も手を付けられずにいたのは、捨て方が分からないものや捨てるのが面倒なもの。あとは思い出の品。

まだ20代の頃、カナダのスパルタ学校で翻訳の勉強をしていた時の教材は、血と汗と涙の結晶感がありすぎて、使いもしないのに捨てられずにいたのだけれど、ようやくさようならすることにしました。これを捨てても、ここで学んだことはちゃんと私の中に残っているってやっと思えたから。

 

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膨大な数の単語とイディオム、例文の暗記という課題のために朝から晩までひたすら聞いていたCDたちよ、さようなら。朝から晩までウォークマンつけてノイローゼになりそうなくらい聞いたことも、ただただ良い思い出。

 

“I wish sometimes you would show your true self more clearly, ‘cause when you do the sky lights up”

卒業のときに先生に書いてもらった言葉。あの頃はtrue selfなんて考えもしなかった。今もまだまだ模索中。先生、本当の私ってなんですかー

 

昔からどうにも片付けが苦手で、今も得意ではないのだけれど、でもそれなりに自分が今所有すべきものと手放すものは区別がつくようになってきた。

からだが整っていく感覚と、部屋が整う感覚は、とても似ている。ロルフィングってどんな感じなの?って分からない人は、きれいに片づいて磨かれた部屋にいるときのすっきりした気持ちよさを想像してみるといいかも。

無駄なもの、余計なものがなくて、風通しがよくて、動線がよくて、すみずみまで意識が通っていて、ただそこにいるだけで気持ちがいい、そんなお部屋。

人によっては、いい意味での「無駄」や「遊び」があるのが心地よい部屋だったりもするんだろうな。

どちらにしても、自分とモノや部屋という環境の間に、どれだけ「生きた」関係を築けるかということなんだと思う。

これはいるのかいらないのか。モノとの関係を切ったり結んだりしなおす中で、少しずつtrue selfの輪郭も濃くなってきた、かもしれない。

いま空は、私の頭上で輝いているのだろうか。

長い時間をこえて再開した先生の言葉はあまりに深くて、この先ずっと心に刻んでいこうと思った。

アンドリュー、ありがとうねーーー

 

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子どもはちゃんと知っている

1回1回のセッションには「終わり」がある。

からだが繋がりを取り戻して、全身がひとつになって呼吸しだすのがそのサイン。こちらの介入はもう必要ない、あとは自分でできますよ~、という状態になったら、バトンを渡して手を離す。

小さい子ども、とくに幼稚園くらいの子は、私が「そろそろ終わりかな」思うタイミングで、「治った!」と自己申告してくれることがよくある。

本日も小さなクライアント様、「もう痛くない~」といってするりとベッドから降りていかれました。

もう十分だ、という感覚が、ちゃーーんと分かってる。

すごいことだなぁ。

 

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今日はセッションの合間にポトフを煮込んだ。昨日受けた料理教室森田のレッスンのおさらい。

一つひとつの食材にイノチとして向き合う料理を超えた料理のレッスン。久しぶりに集中して野菜たちに向かい合ったら、それだけで自分の軸が太く強く深くなった。

まだまだ荒削りだけど、出来上がったポトフは野菜の個が生きていて軽やかで、そうだったそうだった、私の居場所はここだった、と思い出させてくれる味。

おこもりの冬がやってくる。料理に向かいあうのに良い季節。

 

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天使の椅子のフィッティング、今もやっています

コロナで在宅ワークが増えた影響か、天使の椅子のお問い合わせが増えました。

志木のセッションルーム限定になってしまうのですが、椅子のフィッティングは今もやっております。(投稿記事が古くなって、まだやっていますか?というお問い合わせがあったので・・・)

フィッティングはゆっくり時間をかけてやっています。

最初は「よく違いがわからない」とおっしゃっていた方でも、高さを変え、立ったり座ったりしながら調整していくと、「あ、これが気持ちいいかも!」と自分の感覚でベストな高さが分かるようになります。5mm単位の違いでも、からだはちゃーんと分かるんです。

こちらに気を遣ってくださるのか、早く決めなきゃ、と急がれる方もいますが、ご心配無用。慌てずゆっくり時間をかけて、納得のいく高さを選んでください。

(もちろん私の方でもその方に合っているかどうか、うまく座れているかどうかは確認して、いろいろアドバイスさせていただいています。)

すまうとさんのモノづくりへの想いが込められた、本当に丁寧に作られた椅子です。長き良きパートナーとなる椅子との出会いになるよう、お手伝いしております。

あ、これもたまに聞かれるのですが、フィッティング料は椅子の代金に含まれますので、別途の必要はありません。椅子の代金もお振込でお願いしてますので、フィッティングの際にお金をおろしてくる必要はないですよ~

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【傷あとのケア】小指の伸筋/屈筋腱断裂②

30代女性。2か月前に右手の小指の腱をナイフで負傷し、屈筋と伸筋、両方の腱を切断。現在リハビリ中ですが、第2関節が曲がったままでなかなか伸びてこないのと、傷あとの硬さ、指を曲げたときの引き攣れ、違和感を気にされていました。

☆1回目のセッションはこちら

約1か月後に2回目のセッションを行いました。

1回目終了時の傷の様子はこんな感じ↓。

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2回目施術前はこんな感じ↓
1か月の間に傷あとの凹凸がさらになめらかになりました。

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指を伸ばした状態で前回と比べてみると、少し伸ばしやすくなっているようです。
(左は1回目終了時、右は2回目施術前)

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表層の組織はかなり柔らかさを取り戻していたので、今回は腱の滑走がスムーズにいくように重点的にワークしました。

 

2回目の施術後↓

IMG_5208_after2

傷あとのラインが薄く広くなってきているのが分かるでしょうか?
硬いヒモのようだった瘢痕組織が、柔らかくほどけて周囲の皮膚ものびのびしてきています。

2回目施術前(左)と施術後(右)の比較です。

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こちらは1回目施術前(左)と2回目施術後(右)の比較。
2回の施術でここまで伸びるようになりました。

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1回目の時は痛みを感じやすい敏感な個所もありましたが、
今回はしっかり触っても大丈夫で、順調に治癒が進んでいるようです。

以下、ご本人からいただいたご感想です。


 

【前回のスカーワークの後の変化】

第3関節付近を重点的に柔らかくして貰った所は少しずつ戻って来ましたが、腱の周りに癒着してベタベタしていた感じが全くしなくなり固くならずに落ち着きました。

また、曲がっている第2関節付近も手で押すと柔らかくなり前回の施術後一週間ほどしてから指が少し伸びてきて、そのままの状態が続いています。

【2回目のスカーワークを受けて)】

第1第、2関節の深い部分の腱の周りを重点的にやって頂きました。

前回よりも少し強めに押されましたが、痛みはなく、暫く押したままの状態の時に、ググググピキンと何かが動いた感覚が何度もありました。

後で聞くと、第1、第2関節付近の傷周りで色んな方向にくっついていたのをきれいに整え、腱周りの癒着していたところを剥がして腱が通るスペースを作ったとのことでした。

終わってみると、第1第2関節付近の硬い傷の部分が柔らかくなり、曲がっていた指も前回より更に伸びてきました。

第2関節の手の平の反対側に感じるベタベタした感じが和らぎ、ゴムが引っ張られるような腱が滑っている感覚を感じました。

しっかり動かしてこの状態をキープしたいです。

今回もありがとうございました!

 

 

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【傷あとのケア】小指の伸筋/屈筋腱断裂①

30代女性。2か月前に右手の小指の腱をナイフで負傷し、屈筋と伸筋、両方の腱を切断。現在リハビリ中ですが、第2関節が曲がったままでなかなか伸びてこないのと、傷あとの硬さ、指を曲げたときの引き攣れ、違和感を気にされていました。

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負傷時の傷のほか、腱を探すときに切開した傷あとがあるため範囲が広いです。
指の付け根~手の平側の傷跡はそれほど複雑ではなかったため、施術開始5分ほどでかなり馴染んでくれました。

今回は主に表層を整えて、傷あとの大きな凹凸をならす感じで終了。ワーク後もしばらく治癒が進んで行くので少し時間をおいて組織の回復を待ち、次回以降のセッションで腱の状態をさらに見ていく予定です。

 

以下、いただいたご感想です。


 

小指の腱断裂で2ヶ月前に手術を受けました。

機能面では回復してきたのですが、腱を動かさないと癒着するし、動かすと縫い合わせた皮膚が引っ張られて傷跡が硬くなり、動かし辛くなっていました。更に指を伸ばしても、伸びずに曲がったままの状態が続いていたので悩んでいました。

インターネットでたまたまスカーワークを見つけました。

最初は軽いタッチで撫でられて、徐々に強弱をつけてさすられるような感覚でした。
怪我のところを触られるのは怖いかな?と思っていましたが、大丈夫で次第に眠くなるほど、とても心地良い時間でした。

終わったあとに傷を触ると、縫い合わせて盛り上がってた場所が柔らかく平らになっていて、指に対して横に入った傷はほとんど手に馴染んでどこか分からなくなっていました。

また、施術前は、触ると痛むような嫌な感触と変な弾力があり、どんなに自分でマッサージしてもすぐに元の状態に戻ってしまっていました。
しかし施術後は変な弾力はなくなり、触っても変な痛みは感じなくなりました。

1回でここまで変化があるとは思っていませんでした。
馴染んできて更に変化していくそうなので楽しみです!

 

 

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高田馬場の営業再開について

長かった緊急事態宣言が明けましたね。

4月、5月、何とも言えない不思議な時間の中で過ごしました。

営業を志木だけに絞り、ただただ淡々と生活し続ける毎日。

最初の頃は、ただならぬ世間の様子に緊張していましたが、「おこもり」の日々にもやがて慣れて、移動しない、喧騒の中に行かなくてもいい生活をすっかり満喫してしまいました。

ただ淡々と生活するだけであっという間に一日が終わってしまって、「生活するだけで一日終わっていくんだ!」という新鮮な驚き。

人間の本質は「生活」にあるはずなのに、いままでいかに生活していなかったかにも気づかされました。

ボディーワーカーでゆるふわ(笑)生きているつもりでいたけど、それでもやっぱり仕事軸、価値や成果を生むこと中心に生きてきたんだなぁ。

ひたすらに内省、休息、ただただ生活し続けた日々のおかげで、今はからだが、神経系が、驚くほど静かで穏やかです。

こんな事態にならなければ、ここまでしっかり休息をとることはできなかったと思うし、自分の価値観を根っこから見直す機会もなかったでしょう。

庭で5月の爽やかな風に吹かれながら、「あれっ、これって幸せな生活なんじゃない???」って気付いちゃって、さあ、これからどうやって働いていこうか、って感じです。

 

幸せについて考え直した、とか

地元の大切さを実感した、とか

これからの仕事を考えるいいきっかけになった、とか

私の周りには、コロナによって大変なことももちろんあったけれども、それによって得たものの方が大きい、ととらえている人のほうが多くて、それはとても幸いなことだと感じています。

これをたまたま読んでくださっている方も、そんなふうだとよいなと願っております。

 

高田馬場の営業について書こうと思ったのに前置きが長くなりました!

6/1以降は高田馬場も通常営業しております。

コロナの状況が落ち着くまでは、

・(可能であれば)当日の検温
・マスク着用
・到着後の手洗い、うがい

にご協力をお願いしております。

こちらも換気、消毒など対策しつつ、 安心してお越しいただけるよう努めてゆきますので、しばらくはお手数をおかけしますがよろしくお願いいたします。

もし咳、風邪様症状など、体調が良くない場合は、 当面は直前でもキャンセル料不要で日程変更させていただきますので 無理をせず必ず来る前にご連絡下さい。

在宅勤務やコロナのお疲れ、そろそろ出ている頃かもしれません。からだのメンテナンスは、早め早めのガス抜きが吉。症状がつらくなる前に、セッションお越しくださいませ。

緊急事態宣言明けの新しい生活が、スムーズに、穏やかに進んで行きますように。

 

 

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意識的に怖がり、意識的に安らぐ

手洗いうがい、マスク着用、消毒換気、ソーシャルディスタンス・・・
コロナな日々を過ごすために、今私たちに課されていること。

「自分がかからないように」だけでなく、「すでに自分が感染している」という前提で、ウイルス拡散を防ぐため、みんなが心をくばって頑張ってる。

ただ、人との距離が必要とされる今の状況で、2つほど心配になったことがありました。

1つは、無意識に「人」をウイルス扱いしてしまっていないか、ということ。

私たちが気を付けなければならないのは、人が運んでいるかもしれないウイルス。でも目に見えないものだから、知らず知らずその嫌悪を人そのものに向けてしまってはいないか。

自分が恐れているものが何なのか、目の前にあるものをあいまいにすべて恐れるのではなく、恐れの対象をはっきりと意識し、そしてそれに恐れている自分の状態に気が付いている必要があります。

対象を明確にすることで、恐れの範囲を小さくし、対処もしやすくなります。

 

2つ目は、その恐れを適切なタイミングでリセットできているか、ということ。

人に近づいてはいけない、余計なものを触ってはいけない、となると、安心して人やモノに触れることができなくなります。

そうすると、からだを環境に「ゆだねる」ことが難しくなる。

地面に、空間に、積極的に身をゆだねてサポートを受け取ることで、私たちは生物として生きていくのに絶対的に必要な安心感を得ています。

ウイルスの存在によって、空間に対する信頼感が失われやすい状況にあり、また先行き見えない不安にとらわれていると、自分が立っている足元も感じづらくなってきます。

じゃあどうしよう?

1つ目は意識的に怖がる、でした。2つ目もシンプル。意識的に安心する、です。

例えば外から帰ってきたとき、手洗いうがいや着替えをして、今自分のまわりにウイルスはない、自分は安全な場所にいるのだ、ということを意識化することで、からだが安心するのを促すことができます。

自分がリラックスできる場所、好きな音楽、香り、お気に入りの部屋着・・・なにか心地よさを感じられるものを見つけて、「今、自分は大丈夫だ」と感じる時間を意識的に作ってみてください。

このとき、からだがほっとする感覚を味わえるとなおよいです。分かる人は、緊張が緩んでくる感じや呼吸が落ち着いてくる感じ、からだが温まってくる感じなどに気づいてみてください。(「リソース」を知っていますか?

こんなエクササイズをするのもオススメです。

感覚を使って上手に「寝る」

 

人間はそもそも人とのふれあい、フィジカルなコミュニケーションが絶対に必要な生き物だから、今は生物的にとてもストレスがかかる状況です。

ああ自分はストレスを感じているのだ、ということに早いうちに気がついて、ストレスに飲み込まれてしまう前に、安心できる何かを見つけてみてください。

一刻もはやく、安心して触れ合える日々が戻ってきますように。

 

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